平成25年度は「ぼちぼちカフェ」を開催しました。(平成25年度兵庫県子育て元気アップ活動助成事業 )
絵本でつながる心と心
2014/3/11(火)
講師:岸本安代さん
NPO法人「絵本で子育てセンター」絵本講師。
ボランティアとして、一時保育や子育て支援の活動に関わりながら、絵本についての講座や、絵本の読み聞かせの活動を行っている。元幼稚園教諭。
おとなは自分がこどもに絵本を読むことはあっても、絵本を読んでもらう機会ってなかなかありません。
岸本さんに絵本を読んでもらい、絵本を読んでもらう心地よさを実感しました。
春の絵本の紹介から始まって、こどもが求めているもの、絵本の選び方、愛情を伝えるいくつかの方法など、ワンポイントアドバイスを交えながら、絵本を読んでもらったのが前半。
後半は、参加者に一人一言づつ、感想などを語ってもらいました。
今回は、他の人とちょっと違う個性をもつこどもの育ちをテーマにした絵本をいくつか紹介していただきました。講座の中で読んでもらったのが
「かっくん:どうしてぼくだけしかくいの?」
クリスチャン・メルベイユ/文
ジョス・ゴフィン/絵
乙武洋匡/訳
講談社
他のこどもと遊ぼうとしても、丸いみんなができることが、四角いかっくんはうまくできない。。会場の参加者は、思わずホロッ。
息子に優しくなれそう、という感想がきかれました。
お昼を食べた後に読んでもらったのが、
「となりのしげちゃん」
星川ひろこ/文・写真 小学館
しげちゃんのおかあさんが、おともだちにしげちゃんのことをたずねられて伝える言葉が素敵で、お母さんとしての大切な態度を見習いました。
子育て中のママのための境界線研修
身体の境界線、心の境界線をみんなで出し合ったり、人間関係の距離について考えました。
日本の文化にはプライバシーの概念がなく、境界線の感覚が身につきにくい…とのお話に考えさせられました。
サークルの中心「私」について、安心して一人になれる時間・場所の大切さを学ぶワークや、自分の感情に気づくワークをしました。自分の境界線を意識して自分を大切にすることで、人の境界線を尊重し、意識できるようになり、人間関係を良好に育むことにつながるとのこと。。
子育てのヒントもたくさん。意味のない会話にも、あなたのことを尊重するという重要な意味があり、子どもが何回もくりかえすような話にもつきあいましょ〜と。感情をきいてもらうことはとっても大事なんですね。反省。。。参考図書も、たくさん持ってきていただきました。
今回の講座のメインテーマは性教育ではありませんでしたが、思春期のこどもたちにむけた徳永さんの著書「からだノート…中学生の相談箱」をご紹介します。
こどもからの素朴な?、時に、そんなこと思うんや!?という質問に、徳永さんが答える一問一答形式で読みやすいです。おとなも知らないこと、きかれても答えられないこと満載。まずはおとなが読んでみて、こどもとの会話の参考に。
「からだノート:中学生の相談箱」
徳永桂子:著
大槻書店 定価:1300円+税
また、徳永先生より、相談窓口のご紹介をいただいています。人には相談しにくいことの電話・面接相談ができます。もちろん秘密は厳守。頭にとめておいて、何かの時に役立ててね。
★chot CAST なんば …HIV/AIDSの検査や相談、性の悩みなど、
★ウィメンズネット・こうべ 夫や恋人からの暴力、DV被害者の支援、シェルターなど
自分を癒すアロマ〜ハンドトリートメント
ちょっとクリスマスの気分で。ツリーをかたどったパンをいただきながら、今回のお茶は、アロマの香りを消さないように、風邪予防のハーブ、エキナセアと、ルイボスティーでした。
今さら聞けないクスリの話
思春期保健相談士。保育所・幼稚園から高校まで、また、施設でも子どもたちへの授業や相談にのる。
さまざまな現場で子どもたちと関わっている体験から、子どもたちに寄り添うおとなのための子育て講座、教職員研修も多数開催。
「境界線」とは耳慣れない言葉ですが、一人ひとりが、からだの面でも、こころの面でも「これ以上近づかないで。それ以上入って来られると侵害される」と感じる、自分を守るための距離感が「境界線」です。